破綻数が100社を超えたのは、巨額の不良債権を抱えた貯蓄貸付組合(S&L)と呼ばれる小規模金融機関が相次いで倒産した「S&L危機」当時、179社が破綻した1992年以来、17年ぶりだ。
破綻金融機関数は、08年の25社の4倍以上に急増した。FDICのシーラ・ベア総裁は23日、「保護対象の預金は絶対に安全だ」とする異例の声明を発表し、預金者に動揺しないよう訴えた。
米景気は最悪期を脱し回復に転じたもようだ。だが、米国の中小金融機関は不動産融資への依存度が約7割と日本に比べて高く、07年以降の住宅や商業ビルの価格下落による不動産バブル崩壊の直撃を受けている。商業用不動産向け融資の焦げ付きは急増している。FDICは、経営に難点のある金融機関が6月末時点で416社あると見ており、来年にかけて、破綻数はさらに膨らむ見通しだ。
この日破綻したウィスコンシン州にあるバンク・オブ・エルムウッドは、7社のうち最大の預金量約2億7320万ドル(約250億円)を持ち、預金や5か所の支店網は同じ州内の別の銀行に引き継がれる。
これまでの年間破綻数が最も多かったのは、S&L危機が最も深刻化した89年の534社だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091024-00000438-yom-bus_all

